◆    う つ    ◆  - Vol.90  2000/06/07発行 -

一歩外に出ればめまぐるしく変わっていく世の中です。マイペースを保ちに
くい昨今、知らず知らず「鬱」に陥る人が増えています。

鬱は単に気持ちの落ち込みだけではなく、脳の機能が低下した状態であるこ
とが報道されています。
具体的には脳内のノルアドレナリンやセロトニンが減少し、受けたストレス
を和らげる脳の機能が働かない状態が鬱であり、疲労感・楽しくない・やる
気がないなど、深刻な状態に陥ります。

抗鬱剤を医師から処方されるものの、なかなか効果が現れにくい鬱病ですが
アメリカやドイツで抗鬱に繁用されているサプリメントにセントジョーンズ
ワート(西洋オトギリソウ)があります。
日本ではまだ馴染みの薄いセントジョーンズワートが、不眠や憂鬱など鬱の
症状を解消するかどうかには個人差があるものの、評価はよいとか。

セントジョーンズワートの副作用として光線過敏症があげられます。また、
5月11日の日経新聞にはセントジョーンズワートが、ピル、抗HIV薬、免疫
抑制薬、心臓病治療薬、気管支拡張薬など、一部の医薬品の効き目を落とす
恐れがあるサプリメントだと報道されました。副作用が少ないといわれるセ
ントジョーンズワートですが、安全性の確認が希望されます。

鬱の改善には漢方薬も用いますが、その場合、体質の強弱により用いる処方
が異なります。

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◆    胸 痛    ◆  - Vol.89  2000/05/31発行 -

突然胸痛が起きたら、大変心配なことです。
夏から秋にかけて世界中でみられる病気に流行性胸膜痛があります。

この病気の症状は、下部の肋骨や胸の中央の胸骨にかけて、ナイフで刺し
通すような鋭い痛みが急に起き、数秒から数分で治まり、また痛むのが特
徴です。
原因はウイルスが筋間横紋筋に感染するためで、発病前に頭痛や全身倦怠感
食欲不振、筋肉痛が2〜3日続いたりします。

胸痛と一緒に嘔吐や下痢、戦慄、咽頭痛などが起き、また、発熱、胸水の
貯留が起きることもありますが、大方は3〜5日で治まります。

現時点では予防は困難とされていますが、
医師の指示に従えば生命に関わるものではありません。
流行性胸膜痛は安静を必要とする病気です。

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◆   スイカズラ   ◆  - Vol.88  2000/05/24発行 -

中高年の朝の散歩はすっかり定着し、整備された川の土手や公園は朝から
賑やかです。休日は子供たちも繰り出す川原の茂みには、繁用される薬草
が点在しています。先週登場したスイカズラも今の季節、茂みの木に絡み
つき、舌を出した感じの筒状の白い花を咲かせています。

スイカズラは昔も今も繁用されています。
花は金銀花と呼ばれ、中国の風邪薬に欠かせない薬草ですし、
葉は忍冬(ニンドウ)と呼ばれ、内服、うがい、消毒、浴剤などに用いられます。
中国ではキノコ中毒や水銀中毒、ヒ素中毒にも用いるそうです。

採取は、花はつぼみのうちに、葉は来年また繁るよう茎を残して摘みます。
使い方ですが、葉(ニンドウ)は陰干しで乾燥します。
1日約5gを煎じ、液を3回に分けて飲み、
健胃、利尿、浄血、解毒、化膿体質、淋病に。
約15gの葉を布袋に入れ浴剤として、神経痛、あせも、ただれに。
洗浄料としてできたものに、冷やした煎じ液をヤケドの湿布に。
人肌ほどの温度にした煎じ液を痔出血や脱肛の浸し液に用います。

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◆  風邪らしいとき  ◆  - Vol.87  2000/05/17発行 -

今年に入ってから、2日間ほどひどい下痢をしたとか、鼻の粘膜が乾燥して
痛くなり風邪気味になったとか訴える人が増えています。
下痢にはオウバクが、鼻の粘膜の炎症には金銀花(スイカズラ)が、症状を
はやく改善します。

オウバクはキハダの外皮です。キハダは落葉性の大樹で、外皮は淡黄褐色の
厚いコルク質で覆われています。その外皮からコルク層を去り乾燥したもの
がオウバクで、健胃、整腸、消炎、解毒、腸内殺菌薬として、下痢、消化不良
黄疸、痔、血便、眼病などの内服薬に用いられます。

外用として、オウバクの粉末を酢で練ったものを、打撲や捻挫の湿布薬に用い
ます。最近はハップ剤が販売されていて簡単に使用できます。奈良の陀羅尼助
信州の御百草、山陰の練熊などはオオバクの煎液から作られる製品です。

スイカズラは5月に3cm程の筒状の白い花を咲かせるつる性の野草で、花は
金銀花、葉は忍冬(ニンドウ)と呼ばれます。
金銀花には解毒、浄血、消炎、利尿、抗菌の効果があるので、腸炎、梅毒、
流行性肝炎、細菌性下痢、百日咳、コレラ、赤痢、結核、化膿症、関節炎
などに用います。
金銀花は生薬の抗生物質と呼ばれ、中国の風邪薬に繁用されますが、特に喉の
痛みに効果を発揮します。

スイカズラの葉は忍冬茶として煎じて、花は煎じたり酒に漬けて忍冬酒として
用いますが、いずれも昔から毒消しの妙薬といわれています。

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◆  糖尿病と動脈硬化  ◆  - Vol.86  2000/05/09発行 -

糖尿病は、インスリン不足から、食べた物が完全に利用されず尿中に失われ
るので、それを補うために体内に蓄えられた脂肪やタンパク質が消耗するこ
とと、多尿による体内水分の減少で体重が減少していきます。
更に尿中への糖ミネラルの喪失も加わり、脱力感、疲れ、無気力と、
体力が低下していきます。

糖尿病による動脈硬化の発生については、
高血糖と活性酸素が要因といわれています。

動脈硬化を糖尿病が促進する理由として、糖尿病患者は
動脈硬化を促進させるトリグリセライド(中性脂肪)やコレステロールの値
が高く、動脈硬化を予防するHDLコレステロール値が低いこと、
高血糖による血液中の水分の減少で血液が粘り血栓が生じやすいこと、
血液中の過酸化脂質の値が高く血管が障害されやすいこと、
糖尿による代謝障害のため動脈組織に栄養失調状態が起きること
などが挙げられます。

糖尿病による動脈硬化の進行は、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、下肢のえそ等
につながります。
糖尿病になる前に、過度の飲食を慎み、適度な運動と休養を心掛け、
身体を大切にしたいものです。

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◆ 放っておけない糖尿病 ◆  - Vol.85  2000/05/03発行 -

糖尿病の尿は乾くと白いしみになります。
50年ほど前、一般家庭の多くが汲み取り式のトイレだった頃は、汲み取り
業者さんが尿を見て「お宅に糖尿病の人がいますよ」と教えたこともあり
ました。

初期に自覚症状を感じない糖尿病ですが、糖尿病を長く患うと、血管障害、
神経障害、感染症などを合併しやすくなるので充分な治療が必要です。

血管障害は、細かい血管の機能の異変から血流が悪くなり起きる糖尿病性
網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病性心筋症、太い血管に発生する動脈硬化か
ら起きる狭心症や心筋梗塞、脳卒中、下肢のえそ等が挙げられます。

神経障害は、過剰なブドウ糖が神経細胞に取りこまれ変化し神経毒として
作用するとか、ビタミンB群中のミオイノシトールの欠乏が神経伝達を妨
げるとか言われ、足の痛みや感覚の異常を感じる末梢性多発性神経炎や、
足がちぎれるように痛む糖尿病単神経障害、物が2つに見える脳神経障害、
糖尿病筋萎縮、自律神経障害などが挙げられます。

感染症は、代謝異常や血管障害、神経障害などが重なり、白血球の殺菌力
が弱まり感染しやすくなると考えられており、肺炎や肺結核、尿路感染な
どの感染が挙げられます。

知るほどにこわい糖尿病ですが、なってしまったら医師の指導に従うこと
が大切です。
血管障害のサプリメントに「霊芝」「田七」「キチンキトサン」「アガリ
クス」「クマ笹」などがあります。

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◆  糖尿病2   ◆  - Vol.84  2000/04/26発行 -

糖尿病はインスリン依存型とインスリン非依存型に分けられます。

インスリン依存型糖尿病は、インスリン欠乏状態を毎日のインスリン注射で
補い生活する病気で、ケトーシス(血液の酸性化)に偏りやすく
予断を許さない糖尿病です。
インスリンがなぜ少なくなるのかはわかっていませんが、
若年に多いインスリン依存型糖尿病は、特定のウイルスによりランゲルハン
ス島がおかされやすいとか、自己免疫反応を起こしやすい素質を遺伝的に持
つなど考えられています。
例えば、インフルエンザや流行性耳下腺炎などの感染が引き金となり膵島炎
が起きるなどが挙げられます。

インスリン非依存型糖尿病は、食餌療法や運動療法に血糖降下の内服薬を組
み合わせ、病状をコントロールできる糖尿病です。
40歳以降に発症することが多く、そのほとんどが肥満と過食が引き金ですが
暴飲暴食をしない限りケトーシスに進むことは少なく、医師の指示に従えば
大方が外来治療で生活できます。
インスリン非依存型の糖尿病の人にとり、運動による筋肉の鍛錬はブドウ糖
の消費を高める上で大切な予防策のひとつですが、
更に大切なのが食事管理です。

糖尿病の改善に役立つサプリメントに「霊芝」「スギナ」「連銭草」「シジュ
ウム」「アララギ」「クコシ」「クマ笹」「ギムネマ」などがあります。

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◆   糖尿病   ◆  - Vol.83  2000/04/20発行 -

食欲があり充分食べているのに痩せてきたと訴える人の中に糖尿病があります。
糖尿病は病状が進むと血管が脅かされる油断のならない病気です。

私達は血液中のブドウ糖をエネルギー源として生命を維持しています。
ブドウ糖がエネルギー源として利用されるにはインスリンの助けが必要ですが
何かの理由でインスリンが正常にでないとき、ブドウ糖がエネルギー源として
利用されず、血液中に多く残って高血糖になります。
高血糖が続くと、本来腎臓が再吸収するはずだの血液中のブドウ糖が再吸収
しきれず、尿に含まれ排泄されてしまいます。これが「尿糖」であり、尿糖
が出るのが糖尿病です。

糖尿病の特有の症状に、多尿、頻尿、口渇、多飲、多食などが挙げられますが
始めの頃は糖尿病とは気づかず、体重減少、全身倦怠、外陰掻痒感、
目のかすみ、手足の痺れや痛み、こむら返り、口臭、歯肉出血、性欲減退、
月経異常などが起き出してからやっと気づくことが多いようです。

毎年の健康診断をしない主婦や自営業者の方は発見が遅れがちです。
35歳前後からは年1回の健康診断を受けることが必要です。

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◆   春の野草   ◆  - Vol.82  2000/04/12発行 -

今年の桜は1週間遅いなどと、毎年気になるのが桜の開花ですが
桜と前後して地面を彩るスミレやオオイヌノフグリなども捨てがたい
春の風情です。
若草の間にピンクの愛らしい花をつけたカキドウシが見られるのも
この時期で、野を彩るカキドウシは薬草としても親しまれてきました。

カキドウシは小さなウチワ様の対生の葉を持つ草で、
ピンクの花を1〜2個咲かせます。
花が咲き終わると葉をつけたツルが急に伸びて周囲をはい回りますが
長いもので2メートルにも及ぶそのツルが垣根を通りぬけることから
「垣通し」の名がついたといわれます。
別名は連銭草または金銭草といい、利尿、消炎の効用から
黄疸、胆道結石、腎結石、膀胱結石などに用いられます。
日本では昔から虚弱体質児の体質改善や小児の疸の改善に用いられるので
カントリソウとも呼ばれます。
カキドウシは最近、糖尿病の改善にも用いられ人気が衰えません。
なお、
カキドウシが地を這う様子を図案化したものが「唐草模様」との説が
ありますが、カキドウシを見ると納得します。

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◆  朝鮮人参(3)  ◆  - Vol.81  2000/04/05発行 -

朝鮮人参はいろいろな形で流通しています。
人参のひげ根を省き、軽く蒸すか湯通しして乾燥したものは「人参」と
呼ばれ、5〜6年物を加工します。
(人参は1年に1本茎が出るので、乾燥した人参の茎のくぼみを数えると
 年数がわかります。)
せいろで2〜4時間蒸し熱風乾燥する「紅参」は胃腸にやさしい人参で
色美しく虫がつきにくい特徴があります。
85℃の温湯に10分間浸けて乾燥した「湯通し人参」、
周皮を剥いで乾燥した「白参」、ひげ根の「髭参」「人参須」と
人参は様々に加工されます。
加工するときに溶け出す成分を煮詰めたエキスは「参精」です。

日本に自生する薬用人参は昔から無く
似るものにトチバニンジンがあります。
トチバニンジンは竹節人参と呼ばれ、地上部は人参に似て、健胃、鎮咳、
去痰、解熱の効果がありますが、強壮、強精効果はありません。

ツルニンジンという、人参と似た呼び名の植物が薬膳に使われます。
これは朝鮮人参とは別種で、効能も異なります。
ツルニンジンには排膿作用、催乳作用があり、乳腺炎やリンパ腺結核、
毒蛇に噛まれた傷、乳の不足に用います。
温性で無毒なので虚弱体質改善にも用いますが、薬膳の食材は日常食品と
異なり作用が強いので、食べ過ぎは禁物です。

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◆  朝鮮人参(2)  ◆  - Vol.80  2000/03/29発行 -

万能薬として長い間信頼されてきた朝鮮人参の人気は今も健在です。
人参には矯精、強壮、強心作用があります。
強精作用に関してはラットの睾丸のDNAが増えた報告があり、
強壮作用については神経系や副腎皮質機能を興奮させ
下界からのストレス刺激への抵抗を高め、
強心に関しては軽い血圧を上げる作用があります。
また、神経が興奮状態型の人には精神を安定させ動悸を鎮めます。
人参は胃腸が虚弱で下痢しやすい人や食欲不振の人の体質改善にも
役立ちます。

人参には抗利尿作用があります。
そのため脱水状態に近い症状を改善したり、
口が乾いて排尿量が多い症状の改善に役立ちますが、
排尿量が少なくむくみやすい人が飲むと、排泄が滞り、むくみやすくなる
ので注意が必要です。
女性には排尿量が少なく、むくみやすい人が多いため、
昔から人参は男性向きといわれています。

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◆  深刻な花粉症  ◆  - Vol.79  2000/03/21発行 -

春は杉・ヒノキ、夏はカモガヤ、秋はブタクサ・ヨモギと、
花粉症を引き起こす花粉はいろいろありますが、
このうち、とりわけひどいのが春の杉花粉のようです。

NHKクローズアップ現代(3/8放送)によれば、杉花粉はアトピー性皮膚炎の
原因となるダニやハウスダストより粒子が大きいため、花粉症以外の原因に
はなりにくいと考えられていましたが、
杉花粉の周囲には微粒子(オークビル)が付いており、杉花粉が皮膚に付着
するとき、オークビルが皮膚から侵入し皮膚炎を悪化させる原因となりうる
ことがわかってきました。
また、今まで高齢者に少なく、幼児にはないとされていた花粉症が
高齢者にかなり発症し、幼児にも花粉に対する抗体がみられ発症することが
わかりました。

まさに「国民病」的な花粉症ですが、対策としては
花粉を付着させないことが大切です。花粉の多く飛ぶ日は窓を開けない
洗濯物は外に干さない、外に干した布団はよく叩いてから取りこむ、
室内の掃除をこまめに行う等に配慮し、外出時はマスクやメガネ、帽子の
着用で花粉の付着を防止し、帰宅後はうがいや洗眼をこまめに行う等が
あげられます。

喫煙や飲酒、過労、寝不足、排気ガスや殺虫剤の吸引を避け、鼻や目、喉の
粘膜や肌の調子を整えることも大切な花粉症対策ですが
症状が出たときは早めの治療が必要です。

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◆   花粉症   ◆  - Vol.78  2000/03/15発行 -

今年の杉花粉は東高西低で、関東、東海の予想飛散量は昨年の8倍。
3月8日に放送されたNHK「クローズアップ現代」によれば
今や日本の国民病といわれる花粉症は昨年を上回る見込みで、花粉対策
用品の売れ行きはすでに昨年の2倍とか。

花粉症は、粘膜や肌のマスト細胞に花粉が付着したときに起こる免疫の
過剰反応です。吸いこんだ花粉(抗原)は異物なので、それに対する抗体
が作られ、抗体はマスト細胞に付着し、そこに再び花粉が付着すると抗原
と抗体が反応しヒスタミンなどが放出され
(ヒスタミンには毛細血管の拡張、筋肉の収縮、神経刺激作用がある)
クシャミ、鼻水、鼻づまり、目の痒みや充血、頭痛などの症状が起きます。
ひどい人は目の周囲のむくみや思考力の低下などで悩まされます。
花粉症は体内に取り込まれた花粉が少ないうちは発症しませんが
何度も吸いこみ体内の抗体が増えたとき、更に吸いこむ花粉により
発症します。

花粉症が山間部より市街地に多い理由として、排気ガスとの因果関係が
あげられますが、排気ガスにより体内の抗体が増えたり、鼻粘膜などが
刺激されるため花粉症の発症が早まると考えられています。

鼻粘膜の表面は粘液で潤され花粉などを押し流していますが
粘膜の不調で潤いを失い、乾燥した粘膜のヒダには花粉が貼りつきます。
粘膜の調子を整えることは花粉症の予防策のひとつであり、
飲酒や喫煙、風邪、睡眠不足、排気ガスや殺虫剤の付着は粘膜の不調に
つながります。
健康食品の「霊芝」「田七」「サメ軟骨」は粘膜を丈夫にします。

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◆ 朝鮮人参(1) ◆  - Vol.77  2000/03/07発行 -

自分の健康を自ら守ろうと、薬膳に興味を持つ人が増えています。
クコの実、ナツメ、白キクラゲなど、いつもと違う食材で食卓を飾るのは
楽しいものです。

薬膳によく登場する「朝鮮人参」ですが
人参は食品であると共に医薬品でもあり、昔は、朝鮮、中国東北部、
ウスリーのみで産出する高貴薬として
強壮、強精剤としてもちいた他、虚弱体質、慢性胃腸病、慢性腎炎、
糖尿病、神経疾患の改善薬として、無くてはならないものでした。

高価な人参を栽培できたら...。
江戸時代、徳川幕府は日本での人参栽培を目指し、朝鮮より人参の種を
入手、下野日光で苦労の末育てた後、会津地方に栽植しました。
それが日本での人参栽培の始まりで、人参は会津から「御種にんじん」の
名で各地に広がり、現在では山形、福島、長野、島根各県の総産出量は
朝鮮、韓国、中国、北ベトナムのそれを大きく上回り、
流通の大半を占めています。

日本で朝鮮人参と呼ばれる薬用の人参は、植物名をパナックス・ギンセンク
といい、パン=すべて、アコス=治療する、に通じる名前です。

かなり広範囲に効果がある人参ですが、世の中に万能薬はなく、
人参が体質に合わない人もいます。

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◆ 海のカルシウム ◆  - Vol.76  2000/03/01発行 -

海の汚れのためか、貝の質のためか、最近良品の真珠が減っているとか。
そのためかわかりませんが、海の宝石・真珠と遜色ない淡水の真珠が
最近だいぶ出回っています。

アコヤ貝、黒蝶貝、カワシンジュ貝などから産出される真珠で
アクセサリーとして用いることのできない、形の整わない真珠を砕き
粉にしたものは珍珠(チンジュ)と呼ばれます。

珍珠は、解熱、鎮静薬として不眠や喉の痛み、遺精などの改善に用います。
珍珠には滋養、強壮、去痰の効用もあるので、肺結核の民間療法として
昔から愛飲されてきました。
珍珠の成分は炭酸カルシウム、数種のアミノ酸を含む有機物などです。

海のミルクと呼ばれる牡蠣ですが、殻はボレイと呼ばれ、
薬用として鎮静、制酸、利尿、収れん、遺精、不眠、精神不安、寝汗、
胃酸過多などの改善に用いられます。
ボレイには炭酸カルシウムや10数個のアミノ酸が含まれます。

牡蠣殻を原料とするカルシウムは吸収がよく、カルシウムの補給の他、
イライラ、肩こり、多汗症、筋肉痛などの改善に適しています。

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http://tama-kanpou.com/